こんにちは。
グラフィックデザイナー歴15年の、
yayoi barnet(やよいバーネット)です。
時間をかけて、一生懸命作った。
なのに、思っていたほど反応がない。
届けたいお客さんに、なかなか届かない。
商品やサービスを提供している方なら、
一度くらい経験したことがあるんじゃないでしょうか。
でも、これって実は、
商品やサービスの“中身”が悪いわけではないことも多いんです。
先日、家のポストに
ヨガの体験レッスンのチラシが入っていました。
それを見た瞬間、
「なんでだよ……!
もったいない!!
私にデザインさして!!」
と思ってしまいました。
そして気づけば、ポストの前で5分ほど
脳内デザイン修正会議を開催。
完全にいらんお世話なんですけどね。笑
でも、そのチラシ。
ちゃんと読んでみると、
・経験年数もしっかりある
・実績も豊富
・レッスン内容も魅力的
と、サービス自体はかなり良さそうなんです。
ヨガに興味がある人なら、
「ちょっと行ってみようかな」と思える内容でした。
それなのに、ぱっと見たときに、
「良さそう」
より先に、
「なんとなく不安……」
という印象が来てしまったんですよね。
せっかく中身がいいのに、
デザインでその魅力を伝えきれていない。
これは、本当にもったいない。
では、なぜそう見えてしまったのか。
原因は、このあたりにありました。

※このデザインは解説用のサンプルです。画像の一部はAI生成素材を使用しています。
① 文字がぎゅうぎゅうに詰まっている
② ヨガのイメージと合わない配色
③ フォントに統一感がなく、印象がバラバラ
④ 写真が少し暗くてもったいない
(個人で写真をプロに頼むのって、
なかなかハードル高い部分ではありますよね…)
特にポスト投函のチラシって、
手渡しできない分、
「これ、自分に関係あるかな?」
を一瞬で判断されます。
そして違うと思われたら、
そのまま終了。
せっかく時間をかけて作ったものが、
数秒でゴミ箱行きって、ほんまにもったいない…。
じゃあ、すぐにできる改善って何か。
まずおすすめなのは、①と②です。
■ ① 本当に読ませたいところだけ大きくする
全部を読ませようとすると、
逆に何も入ってこなくなります。
まずは、
「何のチラシなのか」
これだけでも一瞬で伝わるようにする。
それだけでも、かなり変わります。
■ ② サービスのイメージに色を合わせる
ヨガって、同じ“運動”でも、
・呼吸を整える
・身体をゆるめる
・心を落ち着かせる
そんな印象を持つ人が多いですよね。
だからこそ、
緑
青
アースカラー
みたいな色の方が、
ぱっと見で“ヨガっぽさ”が伝わりやすいんです。
色って、
「そのサービスを受けた後の自分」を
一瞬で想像させる力があるんですよね。
今一度、
自分のチラシを見直してみてください。
“中身”の前に、
“見た目”で損しているかもしれません。
デザインは、
中身を届けるための入口です。
反応がないチラシは「最初の印象」で損をしている
チラシは、まず読んでもらわないと始まりません。
どれだけ良いことが書いてあっても、
一瞬見たときに
「読みにくそう」
「なんとなく怪しい」
「自分には関係なさそう」
と思われたら、そのまま終わってしまいます。
今回のヨガのチラシも、
内容そのものより先に、見た目で少し損をしていました。
たとえば、
・文字が多く、どこから読めばいいか分かりにくい
・文字の大きさに差がなく、全部同じくらい重要に見える
・写真や色から、レッスンの雰囲気が伝わりにくい
・余白が少なく、全体的に窮屈に見える
こういう要素が重なると、
見る側は無意識に「ちょっと疲れそう」と感じます。
チラシを見ている人は、
最初から一文字ずつ丁寧に読んでくれるわけではありません。
まずは一瞬見て、
「なんか良さそう」
「ちょっと気になる」
と思ってもらえるかどうか。
ここがかなり大事です。
文字を全部目立たせると、逆に何も伝わらない
チラシを作るときによくあるのが、
「これも大事」
「こっちも伝えたい」
「この情報も入れておきたい」
と、どんどん文字が増えていくことです。
気持ちは、めちゃくちゃ分かります。
せっかく作るなら、
商品の良さも、実績も、価格も、サービス内容も、全部伝えたい。
でも、全部を大きくしたり、
全部を太字にしたりすると、
どこを見ればいいのか分からなくなります。
結果として、何も頭に入ってきません。
チラシには、情報の優先順位が必要です。
たとえばヨガの体験レッスンなら、
「初心者向けヨガ体験」
なのか、
「初回500円」
なのか、
「運動が苦手な人でもOK」
なのか。
まず一番伝えたいものをひとつ決める。
その次に、興味を持った人が知りたい情報を置く。
こうやって順番を作るだけでも、
かなり読みやすくなります。
「余白」は空いている場所ではなく、読みやすくするための場所
もうひとつ、すごく気になったのが余白です。
チラシを作っていると、
「まだスペース空いてるし、何か入れよう」
と思ってしまいがちです。
でも、その空いている部分。
実は、埋めなくてもいいんです。
余白があることで、
見出しと本文の違いが分かりやすくなったり、
大事な情報が目立ったりします。
逆に、紙いっぱいに文字や写真を詰め込むと、
情報量以上に「ごちゃごちゃしている」という印象になります。
特に、ヨガや美容、健康系のサービスは、
安心感や清潔感もかなり大事です。
だからこそ、
詰め込むより、少し余裕を持たせる。
それだけでも、
見た人が受ける印象は変わります。
写真は「説明」より「体験」を見せる
今回のチラシを見ながら、
写真も少しもったいないなと思いました。
ヨガのポーズが分かる写真を載せるのも大切ですが、
それだけだと「ヨガをやっています」という説明で終わってしまいます。
それよりも、
「ここなら自分でもできそう」
「気持ちよさそう」
「こんな雰囲気なら行ってみたい」
と思える写真の方が、
体験レッスンのチラシには合っています。
広告は、サービスの説明だけではなく、
そのサービスを受けた先の気持ちまで見せるものです。
ヨガなら、
体が軽くなる感じ。
リラックスできそうな空気。
初心者でも入りやすそうな雰囲気。
そういうものが写真から伝わると、
チラシ全体の印象もぐっと良くなります。
良いサービスでも「伝わらなければ、ないのと同じ」
今回のチラシを見て、改めて思いました。
中身がいいのに、
見せ方だけで損をしているサービスって、
たぶんかなり多いです。
作っている本人は、
その商品やサービスのことをよく知っています。
だから、
「これだけ書いてあれば伝わる」
「内容を読んでもらえれば分かる」
と思ってしまいます。
でも、お客さんは違います。
最初は、何も知りません。
その状態で一瞬見て、
「見る」
「読まない」
を判断しています。
だからこそ、デザインは飾りではありません。
伝えたい内容を、
ちゃんと相手に届けるための整理です。
チラシの反応が悪いときは、中身を変える前に見せ方を疑ってみる
チラシを配って反応がないと、
「サービス内容が悪いのかな」
「もっと安くした方がいいのかな」
「特典を増やそうかな」
と、中身を変えたくなることがあります。
でも、その前に一度、
「そもそも、ちゃんと良さが伝わっているか?」
を見てみてほしいです。
文字は読みやすいか。
一番伝えたいことは目立っているか。
写真から雰囲気が伝わるか。
余白はあるか。
ぱっと見て安心できるか。
ここを整えるだけで、
同じ内容でも受け取られ方は大きく変わります。
商品やサービスが悪いんじゃない。
ただ、伝え方で損をしているだけかもしれません。
ポストの前で勝手に脳内修正会議をしながら、
そんなことを改めて感じた一枚でした。
せっかく良いものを持っているなら、
ちゃんと「良さそう」と思ってもらえるところまで届けたい。
デザインって、
そのためにあるものだと思っています。

※このデザインは解説用のサンプルです。画像の一部はAI生成素材を使用しています。