yayoi-barnetのブログ

やよいバーネットです。関西在住の生粋の日本人!メニューデザイン歴20年、ラブホテルのフードメニューを500以上作ってきました!

デザインのイメージ共有が大切な理由|新人時代の5回リテイクから学んだこと

同じ「夏」という言葉でも、
頭の中に浮かぶ景色は、人によって全然違います。

 

こんにちは。
グラフィックデザイナー歴15年、
yayoi barnet(やよいバーネット)です。

 

私はデザインを作る前に、
クライアント様と「どんなイメージを思い浮かべているのか」を
できるだけ丁寧にすり合わせるようにしています。

 

なぜなら、同じ言葉を使っていても、
お互いがまったく違う景色を想像していることがあるからです。

 

これは、私が新人だった頃に
身をもって学んだことでした。

 

私が新人だった頃、
とあるクライアント様の夏メニューPOPを担当させてもらいました。

「夏らしいデザインにしよう!」

そう考えた私は、
自分なりの「夏」を精一杯表現しました。

 

青空、新緑、風鈴。

そこに夏らしいビビッドな色味を合わせて仕上げ、

意気揚々とサンプルを提出。

 

「これは絶対イケる!」

 

そんな気持ちで、自信満々に返事を待っていました。

ところが、返ってきた言葉は、

 

「なんか違う」

 

そこから、出しても出してもリテイク。
リテイク、またリテイク。

 

たぶん5回以上は修正していたと思います。笑

 

「なんでOKもらえへんのやろ?」

ずっとモヤモヤしていたんですが、
担当営業さんと何度も打ち合わせを重ねて、
ようやく原因が分かりました。

 

先方がイメージしていた「夏」と、
私が思い描いていた「夏」が、
まったく違っていたんです。

 

ここで皆さんに質問です。

「夏」といえば、何を思い浮かべますか?

 

私の場合は、

風鈴、花火、緑の木々……。

このあたりでした。

 

でも、先方が思い浮かべていた夏は、なんと……

 

「密林」

 

だったんです。

 

鬱蒼としたジャングルのようなイメージを
表現してほしかったみたいです。

 

そりゃ「なんか違う」わけです。笑

 

この経験をしてから、

私はヒアリングの段階で必ず
イメージをすり合わせるようになりました。

 

どんなに絵が苦手でもラフを描いてみたり、
参考になる写真を集めて共有したり。

 

「夏」だけではありません。

 

「爽やか」
「高級感」
「かわいい」
「かっこいい」

 

こうした言葉も、
人によって思い浮かべるものは違います。

 

言葉では同じことを言っているのに、
頭の中では全然違うものを見ている。

 

そんなことが、デザインの現場では普通にあります。

 

だからこそ、
デザインを作る前のイメージ共有が大切なんです。

 

同じ言葉でも、頭の中に浮かぶ景色は人によって違う。

 

だから私は今も、
「どんな感じですか?」だけで終わらせず、

 

参考写真を見せたり、
ラフを描いたりしながら、

 

お互いの頭の中にある景色を
できるだけ近づけてからデザインを始めるようにしています。

 

デザインは、作り始めてから修正するより、
作る前にイメージを合わせておく方が、ずっとスムーズです。

反応がないチラシには理由がある。3秒でスルーされる4つの原因

こんにちは。
グラフィックデザイナー歴15年の、
yayoi barnet(やよいバーネット)です。

 

時間をかけて、一生懸命作った。

 

なのに、思っていたほど反応がない。
届けたいお客さんに、なかなか届かない。

 

商品やサービスを提供している方なら、
一度くらい経験したことがあるんじゃないでしょうか。

でも、これって実は、
商品やサービスの“中身”が悪いわけではないことも多いんです。

 

先日、家のポストに
ヨガの体験レッスンのチラシが入っていました。

 

それを見た瞬間、

 

「なんでだよ……!
もったいない!!
私にデザインさして!!」

と思ってしまいました。

 

そして気づけば、ポストの前で5分ほど
脳内デザイン修正会議を開催。

 

完全にいらんお世話なんですけどね。笑

 

でも、そのチラシ。

ちゃんと読んでみると、

・経験年数もしっかりある
・実績も豊富
・レッスン内容も魅力的

と、サービス自体はかなり良さそうなんです。

 

ヨガに興味がある人なら、
「ちょっと行ってみようかな」と思える内容でした。

 

それなのに、ぱっと見たときに、

「良さそう」

より先に、

「なんとなく不安……」

という印象が来てしまったんですよね。

 

せっかく中身がいいのに、
デザインでその魅力を伝えきれていない。

これは、本当にもったいない。

では、なぜそう見えてしまったのか。

 

原因は、このあたりにありました。

ヨガ体験レッスンのチラシデザイン例

※このデザインは解説用のサンプルです。画像の一部はAI生成素材を使用しています。

① 文字がぎゅうぎゅうに詰まっている
② ヨガのイメージと合わない配色
③ フォントに統一感がなく、印象がバラバラ
④ 写真が少し暗くてもったいない

(個人で写真をプロに頼むのって、
なかなかハードル高い部分ではありますよね…)

 

特にポスト投函のチラシって、
手渡しできない分、

「これ、自分に関係あるかな?」

を一瞬で判断されます。

そして違うと思われたら、
そのまま終了。

せっかく時間をかけて作ったものが、
数秒でゴミ箱行きって、ほんまにもったいない…。

 

じゃあ、すぐにできる改善って何か。

まずおすすめなのは、①と②です。

 

■ ① 本当に読ませたいところだけ大きくする

全部を読ませようとすると、
逆に何も入ってこなくなります。

まずは、

「何のチラシなのか」

これだけでも一瞬で伝わるようにする。

それだけでも、かなり変わります。

 

■ ② サービスのイメージに色を合わせる

ヨガって、同じ“運動”でも、

・呼吸を整える
・身体をゆるめる
・心を落ち着かせる

そんな印象を持つ人が多いですよね。

だからこそ、



アースカラー

みたいな色の方が、
ぱっと見で“ヨガっぽさ”が伝わりやすいんです。

色って、
「そのサービスを受けた後の自分」を
一瞬で想像させる力があるんですよね。

 

今一度、
自分のチラシを見直してみてください。

 

“中身”の前に、
“見た目”で損しているかもしれません。

 

デザインは、
中身を届けるための入口です。

反応がないチラシは「最初の印象」で損をしている

チラシは、まず読んでもらわないと始まりません。

どれだけ良いことが書いてあっても、
一瞬見たときに

「読みにくそう」
「なんとなく怪しい」
「自分には関係なさそう」

と思われたら、そのまま終わってしまいます。

 

今回のヨガのチラシも、
内容そのものより先に、見た目で少し損をしていました。

 

たとえば、

・文字が多く、どこから読めばいいか分かりにくい
・文字の大きさに差がなく、全部同じくらい重要に見える
・写真や色から、レッスンの雰囲気が伝わりにくい
・余白が少なく、全体的に窮屈に見える

 

こういう要素が重なると、
見る側は無意識に「ちょっと疲れそう」と感じます。

 

チラシを見ている人は、
最初から一文字ずつ丁寧に読んでくれるわけではありません。

まずは一瞬見て、

「なんか良さそう」
「ちょっと気になる」

と思ってもらえるかどうか。

ここがかなり大事です。

文字を全部目立たせると、逆に何も伝わらない

チラシを作るときによくあるのが、

「これも大事」
「こっちも伝えたい」
「この情報も入れておきたい」

と、どんどん文字が増えていくことです。

 

気持ちは、めちゃくちゃ分かります。

せっかく作るなら、
商品の良さも、実績も、価格も、サービス内容も、全部伝えたい。

でも、全部を大きくしたり、
全部を太字にしたりすると、
どこを見ればいいのか分からなくなります。

結果として、何も頭に入ってきません。

チラシには、情報の優先順位が必要です。

 

たとえばヨガの体験レッスンなら、

「初心者向けヨガ体験」

なのか、

「初回500円」

なのか、

「運動が苦手な人でもOK」

なのか。

まず一番伝えたいものをひとつ決める。

 

その次に、興味を持った人が知りたい情報を置く。

こうやって順番を作るだけでも、
かなり読みやすくなります。

「余白」は空いている場所ではなく、読みやすくするための場所

もうひとつ、すごく気になったのが余白です。

チラシを作っていると、

「まだスペース空いてるし、何か入れよう」

と思ってしまいがちです。

でも、その空いている部分。

 

実は、埋めなくてもいいんです。

 

余白があることで、
見出しと本文の違いが分かりやすくなったり、
大事な情報が目立ったりします。

逆に、紙いっぱいに文字や写真を詰め込むと、
情報量以上に「ごちゃごちゃしている」という印象になります。

特に、ヨガや美容、健康系のサービスは、
安心感や清潔感もかなり大事です。

だからこそ、

詰め込むより、少し余裕を持たせる。

それだけでも、
見た人が受ける印象は変わります。

写真は「説明」より「体験」を見せる

今回のチラシを見ながら、
写真も少しもったいないなと思いました。

ヨガのポーズが分かる写真を載せるのも大切ですが、
それだけだと「ヨガをやっています」という説明で終わってしまいます。

それよりも、

「ここなら自分でもできそう」
「気持ちよさそう」
「こんな雰囲気なら行ってみたい」

と思える写真の方が、
体験レッスンのチラシには合っています。

広告は、サービスの説明だけではなく、
そのサービスを受けた先の気持ちまで見せるものです。

ヨガなら、

体が軽くなる感じ。
リラックスできそうな空気。
初心者でも入りやすそうな雰囲気。

そういうものが写真から伝わると、
チラシ全体の印象もぐっと良くなります。

良いサービスでも「伝わらなければ、ないのと同じ」

今回のチラシを見て、改めて思いました。

中身がいいのに、
見せ方だけで損をしているサービスって、
たぶんかなり多いです。

作っている本人は、
その商品やサービスのことをよく知っています。

だから、

「これだけ書いてあれば伝わる」
「内容を読んでもらえれば分かる」

と思ってしまいます。

 

でも、お客さんは違います。

 

最初は、何も知りません。

その状態で一瞬見て、

「見る」
「読まない」

を判断しています。

だからこそ、デザインは飾りではありません。

伝えたい内容を、
ちゃんと相手に届けるための整理です。

チラシの反応が悪いときは、中身を変える前に見せ方を疑ってみる

チラシを配って反応がないと、

「サービス内容が悪いのかな」
「もっと安くした方がいいのかな」
「特典を増やそうかな」

と、中身を変えたくなることがあります。

 

でも、その前に一度、

「そもそも、ちゃんと良さが伝わっているか?」

を見てみてほしいです。

 

文字は読みやすいか。
一番伝えたいことは目立っているか。
写真から雰囲気が伝わるか。
余白はあるか。
ぱっと見て安心できるか。

 

ここを整えるだけで、
同じ内容でも受け取られ方は大きく変わります。

商品やサービスが悪いんじゃない。

ただ、伝え方で損をしているだけかもしれません。

ポストの前で勝手に脳内修正会議をしながら、
そんなことを改めて感じた一枚でした。

 

せっかく良いものを持っているなら、
ちゃんと「良さそう」と思ってもらえるところまで届けたい。

デザインって、
そのためにあるものだと思っています。

反応がないヨガ体験レッスンのチラシデザインと改善ポイント

※このデザインは解説用のサンプルです。画像の一部はAI生成素材を使用しています。

 

売れないチラシは余白が足りない?自分でできるデザイン改善3つのコツ

最近は無料のデザインソフトが増えて、
名刺やチラシを「自分でデザインする」ことが、
ぐっと身近になりましたよね。


テンプレートも豊富で、
簡単にきれいなデザインが作れる。

私自身も、たまにCanvaを使いますが、
便利さに感心しながら使っています。


でも…!


誰でも簡単にデザインできる今だからこそ、


「ここを少し変えたら、もっとかっこよくなるのにな〜!」


と感じる“惜しいデザイン”も、実はたくさんあります。


その一つが、

文字や写真を詰め込みすぎる「ギッチギチ現象」。

自分でデザインするときは、
余白をつくって、見せたいものに強弱をつける。

これだけでも、印象はかなり変わります。

なぜ、ギッチギチにすると見づらくなるのか

人はデザインを見たとき、
文章を読む前に、

「見やすそう」
「ごちゃごちゃしてる」
「なんか安っぽい」

といった第一印象を受けます。

最初に受けた印象が、その後の評価にも影響することを、
心理学では「初頭効果」と呼びます。

だからこそ、
名刺やチラシでは、

「何を最初に見せるのか」

を考えることが大切です。

例えば、このカフェメニュー

カフェメニューBefore

例えば、このカフェメニュー。
パッと見て、どこに目がいきましたか?

実はここに、
“惜しいデザイン”になるポイントが隠れています。

 

よくよく見ると、

①どこを見ればいいか分かりにくい
②文字の強弱がなく、おすすめが伝わりづらい
③価格が大きすぎて、料理より値段が目立っている

 

さらに余白が少ないので、
全体的に“ギッチギチ”な印象です。

 

もちろん、
「安さ」や「ボリューム感」を売りにするなら、
情報量を多くするのもアリ。

 

でも、カフェのように
“空間”や“雰囲気”も魅力のお店なら、

「落ち着く」
「上品」
「こだわりを感じる」

 

そんな印象も大切ですよね。

せっかく丁寧に作った商品を、
デザインで安っぽく見せてしまうのは、
すごくもったいないんです。

3つ変えるだけで、デザインはかなり変わる

そこで、
先ほどのメニューを少し調整してみます。

すると……

カフェメニューAfter

かなりスッキリ見えませんか?

 

今回変えたポイントは3つ。

①文字サイズに強弱をつける
文字を整理して、余白を作る。

 

②写真サイズにメリハリをつける
一番見せたい商品を大きくして、自然と視線を誘導する。

 

③余白を使って、配置にリズムをつける
少し動きをつけるだけでも、紙面に“抜け感”が出ます。

やりすぎは禁物ですが、
少しの違いで印象はかなり変わります。

 

「全部入った!」で終わらず、一度見直してみる

自分でデザインするとき、

「全部入った!」
「言いたいことを書けた!」

で終わらず、
一度だけ見直してみてください。

 

①文字サイズに強弱をつける
②見せたい順に写真サイズを変える
③余白ができたら、少しだけリズムをつける

 

そして、

「何を一番最初に見てほしいのか?」

を考えてみる。

 

これだけでも、
“ギッチギチデザイン”から抜け出しやすくなります。

ぜひ、自分のデザインでも試してみてくださいね。

 

【自己紹介】デザイナー歴20年。全国のラブホテルのフードメニューを500以上作ってきました

はじめまして。
グラフィックデザイナー歴20年の、yayoi barnet(やよいバーネット)です。

海外っぽい名前ですが、関西在住の生粋の日本人です(笑)

高校生のころ、電車通学をしながら街中の広告を見て、
「私もこんなポスターや広告を作ってみたい」
そう思ったのが、デザイナーを目指したきっかけでした。

「自分が作ったもので、人を幸せにしたい」

そんな想いで、食品関係を中心に、
クライアントさんと一緒にさまざまなデザインを作ってきました。

 

中でも長く携わってきたのが、ラブホテルのフードメニュー制作。
これまで、全国のラブホテルのフードメニューを500以上作ってきました!

実はラブホテルのフードメニューって、かなり奥が深いんです。

料理をおいしそうに見せることはもちろん、
どんな写真を使うのか、どこに何を配置するのか、どうすれば注文したくなるのか。

普段なかなか知る機会のない、ラブホテルのフードメニュー制作の裏側についても、
このブログで少しずつ書いていこうと思っています。

 

 

そしてこのブログでは、

・伝えたい想いはあるけど、形にするのが難しい
・商品をPRしたいけど、どう見せたらいいのかわからない
・デザイナーに頼みたいけど、少しハードルが高い
・自分でチラシや販促物を作ってみたい

 

そんな“デザイン迷子”の方に向けて、

伝わるチラシやメニュー、広告づくりのヒントを発信していきます。


デザインは、難しいものじゃない。

ちょっと色を変えてみる。
写真の選び方を変えてみる。
言葉の置き方を変えてみる。

それだけで、伝わり方は大きく変わります。


20年間デザインの仕事をしてきた中で感じたことや、

実際の仕事で経験してきたことを交えながら、

「デザインって、そういうことだったのか」
と思ってもらえるようなブログにしていけたらと思っています。

どうぞ、よろしくお願いします。

 

猫好きなグラフィクデザイナー